けんけんのＯＰＬＬ(後縦靭帯骨化症)闘病日記☆

予定していた新幹線の時間には　まだだいぶ余裕があった。


神保町界わいをぶらりと散策する。


以前に比べ　道路も町並みもすっかり整備され

古本屋の数もだいぶ少なくなったように感じた。


何軒か立ち寄ったが　探していたコミック本は見つからなかった。


歩いているうちに

歩道の一角にある喫煙コーナーが目に付いた。


多くの区では条例により指定場所以外での路上喫煙が禁止されていた。


一服をしていると　動揺と緊張がようやく治まったためかホッと気が抜けた。



一服を終えて歩き出す。


初めのうちは　降り立った神保町駅へ向かおうとも思ったが・・・



ちょっとのんびりと神田駅方面へ歩いてみよう。





・・・いよいよ『手術』についての心構えをしておかなければならない。。。

頚椎だけではなく腰にまでメスを入れなければならないのか。。。　

妻と４歳の娘はこの事実を受け止めてくれるのだろうか。。。

転職してまだ１年も経っていないのに、今の仕事を続けられないかもしれない。。。

『生まれつき』だということを両親は自らを責めたりしないだろうか。。。



いろいろな想いが頭の中で駆け巡った。



自然と涙がこぼれてくる。



左足のつま先が何度もつっかかり　つまづきながら

汗だくになりながら

涙でくしゃくしゃになりながら

結局　東京駅まで歩いた。



病気のことを考えて涙を流したのは後にも先にもこの１回だけ。。。



涙を流したらスッキリした。




しかしさすがに前回のように一杯飲んでいくかという気にはなれず

お土産を買って



予定よりも１時間早い新幹線に乗り込んだ。




およそ１時間半後　駅を出ると

妻と娘が笑顔で迎えてくれていた。