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2008年09月30日

白い巨塔(2回目)Part.7☆

病院を後にして駅へと歩く。

電車と地下鉄を乗り継いで神保町へ向かった。



学生時代にお世話になったもう一つのバイト先、

『イヒ!』でお馴染みのA化成本社。



耐震補強工事のため

以前あった有楽町からこの春に移転していた。



有楽町にあった頃には何度か立ち寄るとがあったが

新しい移転先へ伺うのは初めてだ。



地下から出てみると 同じようなビルが乱立している。


交番へ立ち寄り 地図を見ながら目的地を確認する。



前回東京に来たときに

昼食をとるタイミングを逃したという教訓から

途中にあった丼もののチェーン店に入った。



せっかく東京に来たというのに

なんとも味気ないものだ。。。



食後すぐにA化成本社が入るビルへ向かう。



当時アルバイトをしていた喫茶室の

現在 責任者をしているSさんに会うのは2年ぶりだ。



Sさんは私の一つ年上で

芸能人が多数通うっていることで有名なH高校出身。

M野陽子や亡くなられたH田美奈子らと同級生。

以前 貴重な卒業アルバムを見せていただいたこともあった。



病気のことはメールのやり取りをしていたので

ある程度は伝わっていたと思うが、

外見的には健常者と変わらない姿なので驚かれた。



Sさんが現在すんでいるマンションは

何とも奇遇なことに

私が先ほど診てもらっていたS大学病院の目と鼻の先だそうだ。



小一時間 昔を懐かしんだり

お互いの現況を報告しあったりした。


そして またの再会を誓い合い 別れた。



他にもまだまだ 昔お世話になった方がたくさんいる。

元気なうちに 出来るだけみんなにお会いして

改めて御礼を気持ちを伝えようと思っている。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月29日

白い巨塔(2回目)Part.6☆

自動清算機で清算を済ませ外に出てすぐに

妻と実家のそれぞれに電話を入れた。



妻は 何せ仕事中だったため

ごくごく簡単にしか説明出来なかった。

ただ、『腰』と『手術』という2つのキーワードを聞いて

動揺しているのだろうというのが伝わってきた。

頚椎だけなら入院期間はおそらく15日〜20日くらいだろう。

しかし腰も手術するとなると50日程度は覚悟しなくてはならない。

動揺するのはもっともな話だと思った。



次に実家の両親と話した。

妻に話した内容と変わらないものだったが

なかなか両親に対して『生まれつき』という言葉は言いにくいものだ。。。

  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月28日

白い巨塔(2回目)Part.5☆

どうやら

H医師と担当医との間で方向性が決まったらしい。




頚椎を手術する前に

腰のMRIを撮って検査してみましょう、とH医師。




・・・もしかしたら 頚椎だけでは済まない可能性があるのだろうか。。。



10月14日 朝イチで腰のMRIを撮って

状況を確認してから手術の日程を決めましょう、ということになった。



担当医が 現在の症状について改めて確認、説明をする。


この病気は『手術』をしても骨化が止まるということはない。

つまり一生進行し続けるということ。

手術をすれば現在の症状が緩和される可能性は高い。

でも必ずしも緩和されるという保証は無い。

50%緩和されれば成功といわれているそうだ。

しかし手術には非常に高いリスクが付きまとう。

今の数倍の激しい肩こりは覚悟しなければならないし

万が一失敗すれば動けなくなる可能性もある。


そのようなことを改めて説明された。




次に頚椎・腰のほかに気になる箇所、

および現在服用している薬の名称、

アレルギー等の体質を問診された。



次に

現在使用しているネックカラーについて質問をした。


まだ今の時期は暑いし

もう少し通気性がよく高さも調整しやすいものがあるというので

迷わず購入した。



最後に

骨髄バンクと臓器提供について聞いてみた。



ドナー登録していた骨髄バンクから

型が一致した患者さんが見つかったと連絡があったのですが、

頚椎後縦靭帯骨化症は既往症に該当するので提供は不可

登録を抹消しますと言われました。

実際のところはどうなんでしょうか、と聞いてみると



この病気が提供する骨髄に影響するというデータは無いし

そのようなことは考えられない、という。

おそらく規定を作成した担当者は、

そこまでの知識が無いのではないか、とまでH医師は言い切った。



・・・あの時の私の思いは何だったのか。。。



非常に複雑な気持ちになった。



次回の検査と診察の説明を受け、お礼の挨拶をし診察室を出た。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月27日

白い巨塔(2回目)Part.4☆

H医師は続けた。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


骨化の厚さを見ただけでは
それほど進んでいるようには見えないのですが。。。

先ほどお話いたしました7.5mmという数字は
言ってみれば ギリギリというところ。。。


しかし どうやら足にも症状が出始めているところを見ると・・・



。。。。。。



一瞬 間が空く。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


・・・通常の場合であれば

手術のタイミングは、
骨化している部分の占有率が50%になったときが目安とされている。


確かに一見
空間は確保されているようにも見える。

しかし今回計測した数字は7.5mm。

私の身長は177cm

低い方ではない。


なので脊髄もそれなりの太さになるであろう。


とすると広いところでも10mmしかない、というのは
私の身体的には明らかに狭い。


7.5mmという数値は
私の場合の10mmで考えると骨化の占有率が25%。。。



しかし
きっとそうではないのだろう。

基準を平均値の12mmに置き換えると

狭窄と骨化を合わせた数値は
50%により近い数字になってくる。


そういうことなのだろう。


・・・と私は即座に自問自答すると同時に

H医師がきっと『手術』というキーワードを
この後に口にするのであろうと冷静に予想していた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



やはり
脊髄のスペースが全体的に細すぎます。

これでは 衝撃などにより

いつ脊髄がダメージを受け大きな障害が生じてもおかしくありません。




そうですね・・・

手術の段取りを考えましょうか。。。




・・・きた!

鼓動が一気に高鳴るのを感じた。




ご都合の悪い期間というのはありますか?

H医師が自分のスケジュールを確認しながら冷静に話す。


どうやらかなり先まで予定が詰まっている様子だ。



・・・いえ 特にはありません。



どこか他に気なっている箇所はありますか?



・・・そういえば 最近腰痛が再発しています。



腰痛?

そういえば ギックリ腰を経験していましたね?




H医師と担当医が

小さい声で何やら確認をし始めた。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月26日

白い巨塔(2回目)Part.3☆

H医師の説明が始まった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



脊髄が通っている部分を脊柱管といいます。

この画像で言うと骨と骨との間に縦に走っている空間です。



一番下のほうが太く見えますが

ここを測定すると約10mm。

一般成人男子の平均値は約12mmです。

そこから上に、頭部に向かっていくにしたがって

この空間が狭窄しているのを確認できます。



画像で言うと、空間の左側

頚椎に沿って白く映っているのが骨化している部分です。



思ったよりもその白い層は薄く

骨化は進行してはいないように見受けられます。



しかしです・・・

通常 頚椎は前湾曲していますが

画像を見ると後湾曲、すなわち逆のカーブを描いています。



この後湾曲は先天的なものと思われます。

仮に骨化が無かったとしても

脊柱管の空間は標準値よりも狭い。

すなわち生まれつきの脊柱管狭窄があったと思われます。

そこに骨化が進行してますます脊髄を圧迫する状況になり

しびれや痛みが発生しているのでしょう。



一番狭い部分

頚椎の4番〜6番あたりでおよそ7.5mm。

標準値と比べると−4.5mmくらい狭いと言えます。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



・・・生まれつき なんだ。。。



・・・しかも4.5mm。。。



およそ1円玉3枚分の厚さだ。



この4.5mmの悪魔がすべての根源。。。。






たった4.5mm。





でもそれは・・・



とてつもなく大きな大きな4.5mmであった。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月25日

白い巨塔(2回目)Part.2☆

時間の10分前に4階の整形外科のロビーに戻った。


初めてだった前回よりも待っている患者さんの数は若干少ない。


でも受付で聞いてみると
順番が回ってくるのは予約時間より遅れるという。


再び小説の続きを読み始めた。


動揺が少し収まってきたのか今度はちゃんと頭に入ってきた。



診察前にトイレ、と思い席を立っている間に
どうやら順番が回ってきていたらしい。


順番を表示する電光掲示板がある。


一つ順番を飛ばされる形になったが
自分の番号の記憶違いだったので仕方が無い。


20分ほど待った後 自分の番が再び回ってきた。


ノックをして中に入る。


H医師と担当医が
先ほど撮影したCTの画像をモニターで食い入るように見ていた。


挨拶をして席に着く。


まずは近況を聞かれたので説明した。


次に前回と同じく指の反射テストを行う。


次は足のテスト。
先ほど気になっていた『つまづき』について話してみた。


『そうですか。。。それでは画像を見ながら説明しましょう。』とH医師。


席に戻り H医師が説明を始めた。


緊張の一瞬だ。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月24日

白い巨塔(2回目)Part.1☆

今回あたりから またまた山場を迎えます☆



9月2日


待ちに待った東京の『白い巨塔』の日。


進行状況はどうなっているのか、という不安よりも
ここに行けば何とかなる!という期待のほうがはるかに大きい。


頚椎のCT撮影の予約時間は9時20分。


前回よりも1本早い新幹線に乗らないと間に合わない。


妻に車で送ってもらい
早朝6時30分ちょい前くらいに郡山駅に到着。


初めてだった前回よりも精神的に余裕があったので
小説を読みながらのんびり。
そして妻が作ってくれていたおにぎりを食べる。


乗り換えもスムーズにいき
予定時間より10分早く放射線科の受付を済ませる。



事前の説明では
撮影は30分程度と聞いていたが
朝早い時間だったためか
待ち時間ゼロで撮影室へ入る。


あっという間に終了。


終了したのが9時30分。
正味20分もかからなかった。


11時の診察までには時間があったので
敷地内に隣接するドトールで2回目の朝食と一服。


16年ぶりくらいに食べたジャーマンドッグ。



この日 病院の中で大変気になったことがあった。


この病院の廊下はタイルカーペット。


たった30分足らずの時間で
歩いていて妙に左足のつま先がつっかかり
つまずきそうになること5回。。。


いままでこんな事は無かった。


何かがおかしい。


ドトールでも小説を読んでいたが
動揺していたためか
なかなか頭に入らなかった。。。


************************


毎日楽しみにしており
大変参考にさせていただいているブログ『OPLLクラブ』


先日
まるで今の私を象徴しているかのような記事が書かれてあった。


全くもってその通り。


思わず『ウンウン』とうなずいてしまった。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月23日

上海鍼☆

以前 この病気のことがわかる前まで
約5年半のあいだ通っていた整骨院がある。


通い始めた当時は
地元の老舗スポーツジムの中に
設置されていた整骨院の院長先生だった。


そこから独立した形で
現在ご夫婦で開業なされている。


健保が適用されるということで
気軽にしかも頻繁に通っていた。


一般的な診療の流れとしては

まず専用の台の上で横になり
金魚運動などで身体をほぐす。


次に別の台に横になり
身体全体を温める。


次は患部への低周波を約15分。


最後にマッサージ。


これだけでたっぷり1時間半かかる。


治療費は保険適用で約650円。


オプションで鍼や灸を施してもらった場合は
プラス約1500円。


私の場合これでも足りず
よく骨盤などの矯正をサービスしていただいた。


料金とサービスはかなり良心的で高いレベルだと思う。


でも病気のことがわかってからは
電話で話したのみで通院はしていない。



↓の写真は当時打っていただいた上海鍼。



数日間 極細の鍼を刺したままにしておく。



患部へのマッサージはNGだが
これらの鍼や灸などは
しびれなどには効果的だと思う。


仕事が落ち着いてきたら
また通ってみようかな。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月22日

投薬歴 4☆

6回目の診察が終わって処方された薬は次の通り。



(切替)
オパルモン錠 5マイクログラム 1日3回 毎食後服用

効能:血の流れを良くする薬です

注意事項:ワルファリン等、飲み合わせに注意が必要な薬があります。
       他の医療機関で診察を受けたり、薬局で薬を購入する際には、
       この文書を見せてください。
      
       発疹・かゆみ等の過敏症状、皮下出血や気になる症状が現れた時には服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。また、出血しやすい方は医師に申し出て下さい。




(継続)
ミオナール錠50mg 1日3回 毎食後服用

効能:筋肉のこわばりを和らげる・筋肉の痛みを和らげる薬

注意事項:飲み合わせに注意が必要な薬があります。
       他の医療機関で診察を受けたり、薬局で薬を購入する際には、
       この文書を見せてください。

       発疹・かゆみ等の過敏症状や、気になる症状が現れた時は服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。

       持病、アレルギー体質、現在服用中の薬の有無等は、前もって医師や薬剤師に
       申し出て下さい。




(継続)
メチコバール錠 500マイクログラム 1日3回 毎食後服用

効能:ビタミンB12を補う薬です。末梢神経の炎症を抑える薬

注意事項: 発疹・かゆみ(0.1%未満)等の過敏症状が現れた時は服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。

       光の当たらない涼しい所に、湿気を避けて保管して下さい。




(継続)
ソランタール錠 100mg 疼痛時 6時間以上あけて

効能:炎症や痛みを抑える薬です

注意事項: 発疹・かゆみ等の過敏症状、呼吸困難などが現れた時は服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。

       車の運転や危険を伴う作業は避けて下さい。
       また、薬の作用が強く出ることがありますので、飲酒は控えて下さい。




(継続)
セルベックスカプセル50mg 疼痛時 6時間以上あけて

効能:胃の粘膜を保護する薬です

注意事項: 発疹・かゆみ等の過敏症状や、気になる症状が現れた時は服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。

       
今回から血流を良くする薬が切り替えられた。

今までのものでは効果が薄いということか・・・


しかしこのオパルモン錠。

湿気に非常に弱いため 乾燥剤入りの専用袋に入れている。

ピルケースに入れては持ち歩けないため大変不便である。

  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月21日

6回目の診察☆

8月21日

地元のO総合病院で6回目の診察があった。


今回も朝イチの予約のため
待ち時間はほとんど無かった。


名前を呼ばれて中に入り
いつものように反射テストを行った。


T医師の目つきが微妙に険しくなる。


次に両手を前に突き出して
グーとパーを繰り返す。

目安は10秒間で20回。


このテストは まだ大丈夫。
難なくクリアした。


問診では
お盆休みから悪化した旨を話した。


うーん。

指先の反射障害が強くなってきています。

足の症状も出てきたということで確実に悪化しています。と、T医師。



やはりそうか。。。


このまま 今までと変わらない生活を送っていたら
ちょっとした動きによる『衝撃』で
また同じようにダメージを受け
きっとどんどん悪化していくのだろう。


患部の骨化の進行よりも
その『衝撃』の方が圧倒的に怖い。



一発の『衝撃』で
手足の自由を奪われてしまう可能性があるからだ。


医師はみな
『気をつけてくださいね』と口を揃えて言う。


どんなに気をつけても
いつどんなところに
この『衝撃』の原因が潜んでいるのかはわからないし
それを防ぐのは容易ではない。


例えば、寝返りを打っただけでも
少なからず『衝撃』はある。


完全に防ぐことなど所詮は無理だ。


ということは…

運が良ければ
手術まで受ける『衝撃』が少なく
手術により今の症状は軽減される。

運が悪ければ
手術をする前に『衝撃』を受けてしまい
手遅れになる。。。

…そういうことなのか。



この恐怖から抜け出すためには
手術の時期は早い方が良いと思う。。。という
この病気を経験した方たちが同じ意見だったのは

やはりその意見は正しいのだと私も思う。


しかし

S大学病院のH医師でさえ
リスクの方が大きすぎるので
もう少し様子をみましょう、という診断だった。


次の東京の『白い巨塔』での検査は二週間後。

いったい進行状況はどうな感じなんだろう。


その検査の前に
一週間の富山出張がある。

こんな状態で
無事に帰ってこれるのだろうか。


不安な気持ちのまま
O総合病院を後にした。
  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月20日

40回目の誕生日☆

お盆休み初っぱなの『悪化』から
明らかに左足に違和感を感じる。


立っていても 歩いていても
左右のバランスがうまくとれていない。


スリッパを履いて歩けば
左側が脱げる。


タイルカーペットの上を
靴を履いて歩けば
左のつま先がつっかかる。



でも
せっかくのお盆休みだ。


目一杯楽しもう!ということで
海や山やお墓参りや…
あちらこちらに出掛け楽しく過ごすことが出来た。



そしてお盆休みの最終日。


晴れて節目の40歳を迎えた。


来年の誕生日も
こうして家族とともに
楽しく迎えることが出来るのだろうか。


そんなことを考えると
より感慨深く
いろいろな思いがこみ上げてきた。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月19日

悪化☆

7月後半から盆休みまでの1ヶ月


飲み会やら

町内会の役員会やら

移動だけで下道往復4時間かかる
那須塩原の現場打ち合わせやら


とにかく多忙な日々が続いた。


そんな中
ようやく迎えた盆休みのある日のこと。


妻と娘が寝静まった後
いつものように晩酌をしていた。


椅子に座って
テレビを観ていると


疲れが出てきたのか
ウトウトし始めた。


せっかくの休みだと思い
もうちょっと起きていようか
…と思ったのが大間違い。


しばらくして
こっくりこっくりしていたら…






後ろにカクッといってしまった。






角材で首の後ろ側を
思いっきり殴られたような衝撃が走る。





やっちまった。。。





痛みが収まるまで
どのくらいの時間が経ったのだろう。


幸いネックカラーを装着していた。

もし着けていなかったら…
と想像するだけでも恐ろしい。


それでも痛みとしびれは相当長く続いた。


その翌日から
前日までの小康状態が嘘のように
常時痛みとしびれが強くなった。


健常者なら
何のことはない些細な動きであるはずなのに…


難病患者であるという自覚が足りなかったのかもしれない。


情けないと思うのと同時に
自分に対しての戒めの気持ちが強くなった。


それからというもの
酒の量も減り
夜更かしも控え
ネックカラーを装着している時間が圧倒的に増えた。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月18日

大将へ☆

寿司屋の大将に電話を入れて
東京の『白い巨塔』で診てもらった報告をした。


大将は前回と同じように明るく
そして優しく接してくれた。


とにかく心配してくれている。


会話の中にも
そんな感じがにじみ出ているのがわかる。


お店を閉める前に
病気のことがわかっていたら
通ったのになぁ。。。


寿司もお造りも文句なしに絶品だった。


大将のお人柄により
お店にはいつもたくさんの常連さんがいた。


大将…
私の運命を変えてくれた恩人であり
同じ苦しみを理解してくれる私の心の支えであり。。。


『手術は早い方が良い…』というお言葉


どうやら
その通りになりそうです。


この感謝の気持ちを忘れることなく、
克服出来るよう全力で頑張ります。


これからもどうか見守っていてください。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月17日

投薬歴 3☆

この5回目の診察時に処方された薬は次の通り。



(継続)
アンプラーグ錠100mg 1日3回 毎食後服用

効能:血の流れを良くする薬です

注意事項:飲み合わせに注意が必要な薬があります。
       他の医療機関で診察を受けたり、薬局で薬を購入する際には、
       この文書を見せてください。
       また、けが等で出血している方や出血しやすい方は、医師に申し出てください。

       発疹・かゆみ等の過敏症状や、気になる症状が現れた時には服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。




(継続)
ミオナール錠50mg 1日3回 毎食後服用

効能:筋肉のこわばりを和らげる・筋肉の痛みを和らげる薬

注意事項:飲み合わせに注意が必要な薬があります。
       他の医療機関で診察を受けたり、薬局で薬を購入する際には、
       この文書を見せてください。

       発疹・かゆみ等の過敏症状や、気になる症状が現れた時は服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。

       持病、アレルギー体質、現在服用中の薬の有無等は、前もって医師や薬剤師に
       申し出て下さい。




(継続)
メチコバール錠 500マイクログラム 1日3回 毎食後服用

効能:ビタミンB12を補う薬です。末梢神経の炎症を抑える薬

注意事項: 発疹・かゆみ(0.1%未満)等の過敏症状が現れた時は服用を中止し、
       医師か薬剤師に相談して下さい。

       光の当たらない涼しい所に、湿気を避けて保管して下さい。



前回処方された頓服薬は
在庫があるので今回は無し。


T医師からは

痛いときには飲んでいいんですよ、
と言われたのだが


飲むと眠くなる効果が出てくる、
ということも意識していたかもしれない。


それよりも…
その時期に深刻な激痛というものは感じていなかった、
というのが正直なところ。


しかしその小康状態も…

三週間後、

日常の『とある些細な動き』により
一転して急激に悪化することになる。。。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月16日

主演舞台は東京へ☆

東京の『白い巨塔』の
ちょうど2週間後の7月24日


診察のため地元のO総合病院へ向かった。


相変わらず混んでいたが
朝一番の予約だったので
待ち時間はゼロだった。


名前を呼ばれて中に入る。

担当のT医師と挨拶し
簡単な反射のテストと問診を行う。



話をしてみると

どうやらS大学病院のH医師から
すでに診断結果を聞いていたようだった。


細かい打ち合わせの内容は知らされていないが、
医師2人の間で『ある方針』が決められていた。


それはT医師から告げられた。




『いずれ 手術はS大学病院で行われます。』





T医師は続けた。

『この手術はとてもリスクが高く
非常に高いレベルの技術と設備と環境を必要とします。

残念ながらこの辺りには適した病院はありません。

薬の処方と定期的な診察は今まで通りとなります。』





やはりそうか。。。



人口30数万人の
この地でも有数の総合病院でも無理なのか。。。



ある程度は予想していたものの

改めて面と向かって言われてみると
少なからず衝撃を受けた。



東京での手術や入院となると 気が滅入る。。。が
そんなことは言っていられない。




これでメインとなる病院がS大学病院に切り替わった。

主治医もH医師となった。

ズバリ望んでいた通りの展開になってきた。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月15日

グリップボール☆

スポーツジムを退会してから
極度の運動不足になった。


医師からは
頚椎に直接負担をかけなければ、
逆に体は動かしていた方が良いと言われていた。


でも プールでのウォーキングは
水の抵抗が腕のしびれの感覚を倍増させる。


エアロバイクだけでも…と思って何度か試すが
心拍数が上昇してくると
内圧が高まって頚椎の圧迫感が増してくる。


今の状態で可能な運動はほとんど無いのか…


…などと考えていると…
自然に運動量が激減する。


すると、腕も 足も 胸も 背中も…
全ての筋肉がみるみるうちに落ちてきたのがわかる。


かと言って
食欲は今までと変わらない。


体重は診断後
2ヶ月で約4kg増えた。


せめて極度に落ちた左手の握力を回復させようと


100均で買ってきたグリップボール☆





車を運転しながら…
家でテレビを見ながら…


暇をみて
しばらく続けてみた。


たぶん発症前なら
何とも感じなく出来たのだろう…


でも
ひと月もしないうちに
握るのをやめた。





…と言うか
握りしめることが出来なくなった。。。






悪魔との闘いは
まだ始まったばかりなのに…


まだまだ先は長いはずなのに…



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



あまりにも短期間での
症状の悪化と体力の低下を自覚した私は・・・


情報が少ないこの病気について、

この病気のことを知らないまま
同じ症状で苦しんでいる方々へのメッセージとして、

このブログを書くことを決意しました。


・・・でも 
これを書いていると・・・

遺書や遺言を書いている心境が
何となく わかるような気がしてきます。



なので
単なる『とある病気』の記録としてだけではなく

『一人の男の生き様』としても何かを感じ取っていただければ幸いです。



記事は
ほとんど記憶を頼りに書いています。

なので
途中で思い出したことがあれば
随時追記していきます。

  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)手術に向けて

2008年09月14日

白い巨塔(初)番外編☆

診察を終えたのが 13時半。

昼食をとるタイミングを逃したまま
電車を乗り継ぎ 代々木上原へ。


3年間アルバイトをした居酒屋さんのマスターに会ってきた。


マスターは数年前に喉頭がんを患い 声を失っている。

昨年の春に仕事も引退した。

昨年 お店を閉める数日前に
何とか飲みに行くことが出来、最後の勇姿を拝見することが出来た。



お店があった場所のすぐ近くにマスターの自宅がある。

奥さんも含め3人で
昔を懐かしみお互いの病気についても語り合った。


おまけにお昼ごはんも頂くわ
映画のDVDも何本か頂くわで・・・

本当にお世話になりました。



次は代々木上原を出て新宿へ。


いろんな店を覗いた後
紀伊国屋書店で探していた本をGET。


新宿を出た後は
学生時代に何度か飲んだことのある
有楽町のガード下のお店へ。



雰囲気も味も当時と変わっていなかった。

滞在時間30分で たらふく飲んで食った。



帰りの新幹線でも
目的を無事にクリアしたという充実感に浸りながら
缶ビールを空けた。




ということで
今回で第2部終了☆

次回から第3部『手術に向けて』

いよいよリアルタイムに追いつきます。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)診断後

2008年09月13日

白い巨塔(初)Part.3☆

話をしていて
この医師なら信頼出来ると感じた。


思いきって
疑問に思っていた『手術のタイミング』について聞いてみた。


H医師いわく…


症状が進んで
どうしようもなくなってから手術をしても
回復は見込めないし、手術をする意味がありません。


かと言って
手術をする部位は非常にデリケートな箇所なので
今の症状と手術のリスクとを天秤にかけると
今すぐに手術をするというのはどうかと…


ただ、画像を見てわかるように
いい感じ(?)に狭くなってきて脊髄が圧迫されています。


おそらく現在は
発症から手術のタイミングまでの
ちょうど中間くらいに位置していると思われます。


なので、2ヶ月後にCTを撮影して進行状況を確認してみましょう。


それまでは
今までと同様に地元の病院で
薬を処方してもらって下さい…


…読みは正しかった。


あのまま
石になるのを待っていたら
手遅れになったかもしれない。

道を切り開いて
また一つ前に進み出せた。


それと…

再検査と薬の処方の話。。。


…ということは
メインになる病院はココになるということか。。。

…となると
手術を受けるのもココということに?


この疑問は、
数日後
地元のO総合病院での診察を受けた時に解消することになる。


ここまで藁をもすがる思いで
探し求めてきて
ようやく道が見えてきた。

あとは流れのゆくままに
身を任せるのも一つの手だと思った。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)診断後

2008年09月12日

白い巨塔(初)Part.2☆

ノックをして診察室に入る。


H医師とまだ若い助手
看護士の三名が待機していた。
H医師はおそらく50歳前後と思われる。

複数置いてあるモニターを冷静な面もちで眺めていた。

そこには、持参した画像と
先ほど撮影したレントゲン写真が全て取り込まれていた。


挨拶の後
寿司屋の大将の話を持ち出すと
すぐにH医師の表情は和らいだ。


新幹線の中でまとめた紙を見ながら
経緯と症状を説明した

…が、O総合病院のT医師からの情報提供が既に行われていた。

『連携している』ということを改めて実感した。


次に反射のテストをした。

指先に反射障害が出ているようだ。


次にO総合病院と同様に
頚椎の模型を使用しての説明を受けた。


2番から7番までという広い範囲で骨化が見られる。

…ということは
頚椎のほとんどで骨化が起きている。。。


特に5番付近で狭窄しているとのこと。


首を後ろに反らすのは絶対にNG。

出来るだけネックカラーを装着して
首の動きを制限してくださいとのこと。

他にも日常生活においての注意点についての説明を受けた。



その後いよいよ
抱えていた『疑問』について質問をする…

今回の診察の核心に触れる時がきた。  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)診断後

2008年09月11日

白い巨塔(初)Part.1☆

妻と娘に駅まで送ってもらい

画像データを抱えて
早朝新幹線に乗り込む。

さっそく
医師に伝えなくてならない
今までの経緯と症状を
紙に書いてまとめ上げた。


東京に到着後は
山手線に乗り換えて五反田へ。
学生時代以来の
超満員ラッシュ。


片方の腕で荷物を抱えて
もう片方で吊革を握る。

どちらにしても
力の入らない左腕にはきつい。

五反田に到着後は
東急池上線で旗の台へ。


駅を出てすぐに
高くそびえ立つまさしく『白い巨塔』が
目に飛び込んできた。


9時半に病院に無事到着。


中に入ってみると
キレイで設備が整っていて
医療の最先端にあたっているというのが
すぐに感じ取れた。


こんなスゴい病院で
治療を続けられたら
きっと良くなるんだろうなぁ…なんて思ったりもした。


受付を済ませ
データを提出する。


かなりの人数が
待合いロビーで待機していた。

予約が一杯だったので今回はぶっつけ


待たされるのは覚悟していた。

小説を持ってきて正解。


待つこと2時間

名前が呼ばれ
若手の医師から問診を受けた。

それでもまだ診察までには時間があるということで
その間にレントゲンを撮ることになった。


撮影が終わり
さらに待つこと2時間。


ようやく診察室へ入ることが出来た。


  

Posted by けんけん☆ at 20:00Comments(0)診断後