2010年01月13日

難病医療相談会・交流会 Part.3☆

前回の続き



県立医大の恩田先生による講話が始まった。



まずはこの病気『頚椎後縦靭帯骨化症』の説明



まるで患者向けのガイドブックの内容をそのまま読んでいるかのような、
基本的な点からとてもわかりやすく説明された。

…が、
素人向けガイドブックに書いてあるそれ以上でもそれ以下でも無く
自分の中ではその内容にほとんど新鮮さを感じることは出来なかった、というのが率直な感想。

しかしそれは
今までガイドブックを何度も読み返していたからこそ思うことであって、
患者の家族たちには良い情報源なのだろう。

自分の隣の席の方は
診断されて間もないためか
とても熱心に説明に耳を傾けていた。



講話の中で
メモをした点を箇条書きで挙げてみる。



神経には再生困難な中枢神経と再生可能な末梢神経の2種類がある。



正常な脊柱管前後径は男性で17mm、女性で16mm
→12mm以下になると異常と判断
→徐々に狭くなる症状を発育性脊柱管狭窄という



頚椎後縦靭帯骨化症は脊柱管狭窄の原因の一つである。



頚椎後縦靭帯骨化症は、
1960年 日本で初めて報告
2007年の患者数は約2万6000人
男女比は2:1
遺伝的素因が関与している可能性が高い(20%くらい)
糖尿病患者の15%で骨化が発現



例え骨化がみられても
必ずしも症状が出るわけではない。
無症状から症状が出るまで
6年後で15%、10年後で19%



頚椎の場合
症状は手、肩、首、背中、脚
胸椎の場合は
腹〜脚に障害が出やすい



頚椎後縦靭帯骨化症の患者で
胸椎後縦靭帯骨化症も合併しているケースは約20%
黄色靭帯骨化症を合併しているケースは約40%と高い確率で合併症が見受けられる。



特効薬は無く
ビタミンB12(レバー・貝・魚・チーズに多く含まれる)
漢方薬、抗てんかん薬などが良いとされる。
また、骨粗しょう症に効くとされる『エチドロネートが』
骨化を抑制する効果があると報告されている

また、(自分も服用していた)『オパルモン』を処方するケースが増えている。
血液をサラサラにする薬である。
この場合、オパルモンは後縦靭帯骨化症では保険適用とされないため
脊柱管狭窄症として診断、処方している。



一度骨化が始まったら、それが止まることは無い。
つまりは完治することは無い病気なのである。

しかしながら、急激に進行したり生命にかかわることは無い。

病気と上手に付き合っていくことが最良の策ともいえる。



※以上、講話中に控えたメモのため、内容に誤り等があるかもしれません。


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Posted by けんけん☆ at 20:00│Comments(0)今日の出来事
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