2008年08月09日

白い影☆

5月23日


いつもの整骨院ではなく
一度大きな総合病院で診てもらおうか…と思い始めて数日後

ようやく仕事の段取りがついてきたので
昨年ギックリ腰でお世話になった会社近くのO病院へ行ってみた。



ギックリ腰のときも 五十肩といわれたときも
検査結果と診断はいつも予想通り・・・

なので軽い気持ちで行ってみただけであって
まさかこのような展開になるなんて予想だにしなかった。。。




予約なしの新患では
やはり2時間待ちだった。

覚悟はしていたものの
同じ体勢でじっと順番を待っているのは苦痛だった。


順番がきて診察室に入ると…

昨年ギックリ腰を患った時に
一度診てもらった時と同じ先生が座っていた。

まだ20代ではないかと思えるくらいの若い先生である。


一通り症状を説明する…

…したつもりでも、
いつもすべてを説明しきれず
後から消化不良のような感じが残る。。。
なので現在では色々書き込んだ手帳を必ず持参している。


今日まで
てっきり肩こりからきていると
勝手にしていた想像とは裏腹に
頚椎のレントゲンを撮りましょうと先生は言う。


手指のしびれの多くは
神経が何らかの形で圧迫されているなど
頚椎の病気が原因のようだ…
が、当時は全く予備知識が無かった。


放射線科へ行き
向きを変えて何枚か撮影した。

危うく朝に貼ったエレキバンを取るのを
忘れるところだった。


現像が終わり再度診察室へ。


写真に目を向けると…
素人目にもわかるストレートネックがそこにあった。


しかし 先生いわく
頚椎が後湾曲しているという。。。

通常は前湾曲してそれで自重や衝撃を吸収している。

それが逆に反って後湾曲している。



しばし沈黙。。。


ふと先生の表情を見ると
眉間にしわを寄せて写真を見つめている。


次の瞬間
思いも寄らぬ言葉が先生の口から発せられた。


『その頚椎の後ろ側に 縦に白い影がはっきりと見えます』


肺炎を何度も経験している私には
レントゲンに写る白い影というものが
ただならぬ存在であるということがすぐに予想できた。

途端に鼓動が高鳴るのが自分でもわかる。



先生は頚椎の模型を手にしながら説明を続ける。

『頚椎の脊髄を取り巻くように薄い平ゴムのような靱帯というものがあり、
その靱帯が脊髄を守っています。』


ひざ・ひじ・手首・足首などに靱帯があるのは知っていたが、
首にもあるというのは初めて知った。


『どうもその靱帯が石灰化しているようだ。』という。


※後から調べてみると、医学用語では、
この場合『石灰化』ではなく『骨化』が正しい表現のようだ。
たしかに次回以降の先生の説明は、『骨化』という単語に改められていた。


頚椎の神経孔が狭くなっているようにも見える、ということで
血液をサラサラにする薬と痛み止めを処方してもらう。

この血液をサラサラにする薬(アンプラーグ錠)はすぐに効果は出ないので
長期的に経過を見てみましょうと言われた。
血流が良くなる分 出血が止まりにくくアザも出来やすいらしい。


結局その日は先生の口から具体的な病名は出てこなかった。

10日後にMRIを撮って
詳しく調べてみましょう、ということになった。


MRIは予約待ちの状況で
すぐには撮ってもらえないとのことだった。


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Posted by けんけん☆ at 20:00│Comments(4)発症から診断まで
この記事へのコメント
『頚椎の脊髄を取り巻くように薄い平ゴムのような靱帯というものがあり、
その靱帯が脊髄を守っています。』

それが靱帯のあるべき姿ですが、なぜ私たちの靱帯は役目以外の脊髄を圧迫してしまうんでしょうか

私の場合、13年に背中が痛いな~ おかしいな~と思い市販の鎮痛剤飲んだり、マッサージチェアで背中を長時間ゴリゴリしました。次の日になったら激痛になって近くの開業医の整形外科へ行きました。そこでレントゲン撮影
診断結果 あなたの病気は頚椎後縦靱帯骨化症です。将来悪化してまっすぐ歩けなくなったり尿を漏らしたりになったら手術です。そのときは手術できる病院を紹介します。と言われた。
私は・・え? なんとか骨化症? 難病? 難病指定なのでお金がかからない? 尿もれ? 
そのときはショックというより理解出来ないというか寝耳に水・藪から棒状態
小さい紙にハンコ(頚椎後縦靱帯骨化症)を押してもらい、本屋で家庭の医学書で調べて見た。 
日本の患者数1万人位と書いてあり 多いんだか少ないんだか理解できなかったです。
その後我が家にインターネットが繋がるまで殆ど病気について調べませんでした。
Posted by 洗濯屋 at 2008年08月09日 22:37
洗濯屋 さま☆

私もレントゲンを撮る直前まで首をマッサージしたり
マッサージチェアに座ったりと、
いま考えるとかなり無謀なことをしていたんだなぁと思います。
聞き慣れない病名だったので
当時私もすぐに理解することは出来ませんでした。
でも黙って石になっていくわけにはいかないので
自分なりにとことん調べました。
情報の少なさが、より一層不安な気持ちを煽ってしまうんですよね。
Posted by けんけん☆けんけん☆ at 2008年08月09日 23:46
久しぶりです。
僕も胸椎はオペ済み(歩行障害、排尿障害)は残りましたが…
頚椎は進行中です。
なるべくオペを避けるため主治医やOT,PTの先生、担当看護師など相談しなが入院生活を送っています。
まず睡眠時の枕(首にあった)高さ、フィット感などの選択。外出時(車など)の移動は頚椎保護カラーの着用。痛みに対する鎮痛剤は今のところ何がいいのか検討してる感じです。背中、肩、腰などの張ったような感じは、エラダーム軟膏という塗り薬が今のところ合ってるみたいです。ボルタレン座薬は下半身麻痺のため、使用しないほうがいいそうです。排尿は決まった時間に腹圧をかけながら(膀胱を押す感じ)尿瓶に時間をかけて採っています。
ほとんどの事に介助を必要な状態です…(>_<)
胸椎にチタンプレートが二枚、左肋骨が2本外したまま…(前方よりのオペ)時外しました。その肋骨を背骨に使用。オペの傷はまず背中に首から腰まで約40cm、左胸脇に三日月型に25cm、そして腰に3cm、ドレーンを入れるためのもの。こんな感じで傷だらけです。

だから頚椎のオペはもうやりたくないので、これ以上悪化や進行を防ぐように自分なりにするようにしてます。この病気のオペは治すためのオペではありません…残念です…
でも前向きにつきあっていける病気ではないでしょうか!?死んでしまう病気じゃないと思うから(^.^)

でもホント痛いですよね…(^.^)(-.-)(__)
Posted by ラピス at 2008年08月10日 13:20
ラピス さま☆

手術はリスクも高いし大掛かりになるから・・・と
先生からは何度も聞いていますので
できれば避けて通りたいのですが、どうやらそうもいかないようです。
ただおっしゃるように命にかかわることはないようなので
その点は救いです(^^)
でも手術の痕を想像すると・・・かなり痛々しいですね。。。
Posted by けんけん☆ at 2008年08月10日 17:26
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