けんけんのＯＰＬＬ(後縦靭帯骨化症)闘病日記☆

前回の続き


モニターを見る。


後湾曲が以前よりも大きくなったような気がした。

Ｈ医師もそれを指摘していた。

本来のカーブであれば、より一層手術による効果が出るはずだが
後湾曲のせいで骨化部が頚椎に張り付いたままなのだという。

デスクワーク時など姿勢には十分気をつけるようにと
あらためて注意された。


実際に骨を切断し脊髄の通り道を拡げた箇所の写真がコレ。


手術では左右ともに切断したが、右側はすでに骨が付いている。

左側もじきに付くらしい。


首の可動域に若干左右差があるのは
もしかするとこのあたりが関係しているのかもしれない。


『・・・ということで　もう何をやっても大丈夫ですよ。
どうぞ安心なさってください。
万が一何かあった場合には連絡をください。
特に症状がひどくならなければ
地元のＯ総合病院で十分処置が出来ると思います。

もうこちらへ通院なさらなくても大丈夫です。』


Ｈ医師は自信気に言い切ってくれた。



やった！
これでひとまず　闘いは終わった！



東京のこの大学病院への通院も１４回目を数えた。

診断からおよそ２年。
今となってみると長かったような短かったような。。。

たくさんの方たちのおかげで
現在にたどり着くことが出来た。

寿司屋の大将、
彼に引き合わせてくれた勤務先の部長、
お見舞いに来てくれた同級生のＹクン・Ｓクン、
同じく同級生のＳ医師、
学生時代のバイト先のＳさん、
各地の専門医と院を探してくれた同級生のＡ薬剤師さん、
最初に病気を見つけてくれたＴ医師、
千羽鶴とたくさんのお見舞いをいただいた元同僚、
手術前に御守りをくれたＫクン、
素晴らしい手術をしていただいたＨ医師、
何度もお見舞いに来てくれた両親、
休業中も給料をカットせず温かく見守ってくれたボス、
温かい声をかけてくれた友、

そして心配をかけてしまった妻と娘・・・

やっと嬉しい報告が出来ます。
ありがとうございました。



ついでに書くと
仮に１回の通院で交通費と検査・診療代を合わせて20,000円かかるとすれば
TOTAL280,000円か。。。

でも手術と入院は公費適用となったのでお金がかからなかった。

そう考えると
280,000円って高いようなそうでもないような。。。

ま、それによって得た安心感はプライスレスだから
大いに良しとしよう。


頭の中でそんな計算をしながら
しばらく世間話をした。

この半年の間で整形外科のフロアの改修工事をしたらしく
レイアウトが変わり診察室の数も減っていた。
そのことについてＨ医師へ話をふると
『なんか息が詰まっちゃいそうですよね』とＨ医師は笑う。

その一番奥の、しかも一番広いのがＨ医師の診察室。
あの『白い巨塔』と同じような・・・
医療現場とは違う、また別の戦いをきっと繰り広げているんだろうなぁ・・・などとふと思った。